ベーシストの僕が考える耳コピのコツやオススメのヘッドホンを紹介します。
- 2019.10.23
- 音楽の話
バンド活動をしていると耳で聞いて曲をコピーする耳コピをする機会ってありませんか?
音感とかないし難しすぎる・・・と僕もベースを始めたことは思っていました。
しかし、経験を積んでいろんな曲をコピーしたことで今では耳コピができるようになっています。
耳コピはできるようになれば、フレーズの引き出しが増えたりバンドメンバーに急に口で伝えられたフレーズにも対応できるようになるので覚えて損はない技術です!
というか、バンドマンなら持っておきたいスキルですね。
そこで今回は、僕が耳コピができるようになったコツや役立った道具について書いてみようと思います。
耳コピとは?
耳コピ(耳コピー)とは、曲を聞いて譜面を見ずに弾けるようになることを言います。
譜面やTAB譜があれば見れば早いのですが、アニソンのコピーをやろうと思った時なんかは譜面が無かったりしますし、バンド活動をしている時は突然メンバーに口で提案されたフレーズを弾いてみたりという場面があります。
このような場面では耳コピが出来たほうが大いに役立ちます。
その他にも、耳が鍛えられて細かい音が聞き取れるようになったり楽譜代が浮くのもメリットですね。
耳コピのコツ
耳コピのコツは何度も聴き込むこと!と言ってしまえばそれまでなのですが、ここでは僕なりに考えたコツを3つ程書いてみたいと思います。
TAB譜などを見て音の並びを覚える
ある程度の音感があれば耳コピも始めやすいと思いますが、やはり最初は難しいでしょう。
なので、まずはTAB譜を見ながらやっていくといいと思います。
しかし、ただTAB譜を見ながら曲を覚えていては暗譜しているだけですから、音の並びに着目しながら覚えてみましょう。
例えば、4弦の3フレットを弾いたあとは3弦5フレットが出てくる事が多いな。
などのことに気づけば耳コピする際も音を探しやすくなります。
こういった音の並びを自分の引き出しにストックしていくことで、より早く耳コピを早く行えるようになります。
コードの並びをなんとなく覚える
上の項目ではフレーズの音の並びについて書きましたが、コード進行に置いても同じような事が言えます。
これも、例えるなら4弦3フレットがある程度続いたら4弦5フレットに行って4弦2フレットに事が多いなといった感じです。
更にコード進行の並びが分かればフレーズの音も見つけやすくなるので、ぜひ覚えてみましょう。
フレーズを歌えるようになるまで聴き込む
ある程度コード進行やフレーズの音が感覚的にわかってきたら、次はTAB譜や楽譜を見ずに曲を聞いてコピーしてみましょう。
しかし僕はそうなのですが、一度曲を聞いてフレーズがわかるほどの音感はありません。
なので、この段階のコツはフレーズが歌えるようになるまで曲を聞き込みます。
こうすることによって細かいフレーズも音の並びがわかりやすくなります。
あとは根気強く音を探して、曲のコピーを行っていきます。
最初はなかなか音が見つからず厳しいですが、いいトレーニングになるし自分のフレーズの引き出しにもなるので、ぜひたくさんチャレンジしてみてください!
あると便利なもの
上記では僕なりのコツを書きましたが、正直道具に頼ったほうがすんなり出来なかった事ができるようになることもあります。
そこで、ここではあると便利な道具について書いていきたいと思います。
DAW
DAWはcubaseやprotoolsといったパソコンで作曲などを行う際に使うソフトです。
このDAWを使えば再生速度をいじれるので、早くて聞き取りづらかったフレーズも聞き取りやすくなりますし、EQを使えばベースのフレーズなんかも聞きやすくすることもできます。
一番下位のグレードならオーディオインターフェースについて来ますし、今は無料で使えるDAWもあるので、これから耳コピを初めて見たい方はここから始めてみてはいかがでしょうか?
分離が良いヘッドホン
耳コピをする際はスピーカーで聞くよりもヘッドホンやイヤホンでやるほうがやりやすいです。
さらに耳コピで使うならちょっとお高くなりますが、モニターヘッドホンというものを選ぶとなお良いです!
モニターヘッドホンは音楽の制作現場などで使われるヘッドホンです。
粗探しなどで使われる為、音の分離が良く映画鑑賞や音楽鑑賞を楽しむためのリスニングヘッドホンと比較すると音の輪郭がはっきりするので、耳コピもしやすくなります。
今まで聞こえにくくて拾えなかったフレーズもヘッドホンを変えるだけで聞き取れるようになるかもしれまんよ!
オススメのモニターヘッドホン
SONY MDR-CD900ST
言わずと知れたプロがレコーディングで愛用する定番のモニターヘッドホンです。
PVなんかで見たことある人も多いのではないでしょうか?
お値段もプロ御用達の割には15,000円前後と購入しやすい金額ですし、なにより音の分離は素晴らしく、定位もわかりやすいのでベースの音も聞き取りやすいです。
耳コピだけじゃなくDTMのモニター用など幅広く活躍してくれる1台。
更にイヤーパッドが交換可能なので、本体が壊れない限りは長く使えるのも魅力の一つです。
イヤーパッドはSONY純正のものとサウンドハウスがプロデュースするブランド、クラシックプロからも出ているので、予算に合わせて選べるのも嬉しいです。
ただ、長時間使用していると耳は痛くなるのは弱点かもしれないです。
AKG ( アーカーゲー ) / K240 Studio
こちらは海外のレコーディングスタジオや放送局で使われているモニターヘッドホン。
僕は外でレコーディングするときにこれを持ち歩いていますが、こちらも音の分離がいいです。
圧力がなくクッションも厚いため耳が痛くなりにくくて、なにより値段1万円以下とお安いのがうれしいです。
SONYのMDR-CD900STに比べると音量が小さいのがちょっとネックかなとは思いますが、手にしやすいので許容範囲です。
audio technica ATH-M50x
僕が使っているのは数世代前のモデルなのですが、初めて買ったモニターヘッドホンと呼べるヘッドホンはaudio technicaのものでした。
圧力が強いので長時間の使用は耳は痛くなりますが、耳とヘッドホンがしっかり密着するので音に包まれている感じがすごくして好きです。
DJモニターということでちょっと低音が強いですが、音の位置もわかりやすいので耳コピにも余裕で使えます。
MDR-CD900STと比べると音に迫力がある気がするので、リスニングにもモニターにも使いたい方にオススメです。
また、折りたためばコンパクトにできるので持ち運び用にも便利です。
まとめ
今回は耳コピのコツを僕なりに書いて見ましたが、いかがだったでしょうか?
ちょっと手間はかかりますが、何度も繰り返すことで音感がなくてもできるようになります。
なにより僕がそうでした。
自分の音楽スキルの向上にも繋がるし、楽譜代の節約にもなるのでぜひ耳コピにチャレンジしてみてください。
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